「両親が亡くなり遺品整理をしたい」
「遺品整理ってどのように進めたらいいの?」
このように大切な人が亡くなった後、遺品整理の仕方に悩む人は多いでしょう。
遺品整理とは、故人の残した物品を丁寧に整理し、必要に応じて処分する作業です。多くの場合、家族や親族が行いますが、専門の遺品整理業者に依頼することもあります。
《遺品整理の流れ:業者依頼から作業完了まで》
- 依頼
- 現地調査
- 見積り
- 契約
- 遺品整理作業当日
- 作業完了と支払い
本記事では、遺品整理の流れや作業内容、業者選びのポイントを詳しく解説します。最後まで読むと、遺品整理の適切なタイミングも理解できるので、遺品整理に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
遺品整理とは故人が残した物品を整理すること
遺品整理とは、故人が残した物品を整理し、適切に処理することです。故人が日常的に使っていた物から思い出の品、家族に残した形見まで、さまざまな物が含まれます。
多くの遺族が自分たちだけで行う遺品整理。しかし、忙しさや距離の問題から自分たちで遺品整理を行うのが困難な場合もあります。
故人の物に触れることで感情が高まり、心情的に遺品整理が進まないことも。そのような場合、専門業者に依頼するのがおすすめです。
遺品整理の流れ
遺品整理を専門業者に依頼する場合の流れは、以下のとおりです。
1.依頼
2.現地調査
3.見積り
4.契約
5.遺品整理作業当日
6.作業完了と支払い
それでは、各手順を詳しく見ていきましょう。
1.依頼
まず、遺品整理業者に連絡をして、サービスを申し込みます。事前に、以下の情報を準備しておくとスムーズです。
- 整理する物件の住所
- 物件のタイプ(一戸建て、マンションなど)
- 物件の階数(集合住宅の場合)
- エレベーターの有無
- 遺品の概算量
- 大型家電の有無
- 希望する遺品整理の日程
2.現地調査
業者が遺品整理を行う物件の現地調査を実施します。通常、依頼者の立ち会いが必要です。
ただし、立ち会いが難しい場合は、事前に鍵を預けることもできます。現地調査には最大で1週間程度かかる場合もあるので、早めの依頼を心がけましょう。
3.見積り
現地調査後、業者は遺品の量や状態に基づいて見積りを作成します。通常、見積りは調査当日に提出されることが一般的です。詳細な見積りが必要な場合は数日かかることもあります。
4.契約
見積りに納得したら、正式に契約を結びます。契約書は郵送やメールで送られ、署名や捺印後に返送することが一般的です。もちろん、対面での契約も可能です。
5.遺品整理作業当日
契約後、指定された日に業者が遺品整理作業を行います。作業内容は、遺品の整理・必要に応じた買取や処分などです。
6.作業完了と支払い
作業終了後、依頼者が現場を確認し、問題がなければ支払いを行います。立ち会いが難しい場合は、業者が写真や動画で作業結果を報告することも可能です。
遺品整理を検討している人は、これらのステップを参考にして、信頼できる専門業者を選びましょう。
遺品整理作業当日の流れ
遺品整理作業当日は、以下の手順で進行するのが一般的です。
1.作業開始前のミーティング
2.準備
3.遺品の分類
4.搬出
5.最終清掃
当日の具体的な流れを詳しく説明します。
1.作業開始前のミーティング
作業の効率を高めるために、作業開始前にチームミーティングを行います。ミーティングで確認するのは以下の点です。
- 作業員の担当割り振り
- 依頼主の具体的な要望や指示
2.準備
依頼主の指示に従い、保管する遺品と処分する遺品を再確認します。作業中に家財が傷つかないように養生もこの段階で行います。
3.遺品の分類
次に遺品の分類作業です。遺品を以下のようなカテゴリーに分けて整理します。
- 写真類
- 重要書類
- 思い出の品々
- 再利用可能なアイテム
4.搬出
重い家具や家電製品など、大きなアイテムを搬出します。再利用可能なアイテムは、リサイクルまたはリユースとして処分することも可能です。
5.最終清掃
全ての遺品整理作業が完了した後、部屋を徹底的に掃除して仕上げます。
遺品整理業者を選ぶ3つの重要ポイント
故人の持ち物は、遺族にとって貴重な思い出の品です。
遺品を丁寧かつ適切に扱ってくれる専門業者を選びたいものですよね。ここでは、遺品整理業者を選ぶ際に重要な3つのポイントを紹介します。
1.遺品整理士の資格を持つスタッフの在籍
2.廃棄物の適切な処理体制
3.地元での実績
1.遺品整理士の資格を持つスタッフの在籍
遺品整理士は、遺品整理に関する専門知識を持つ資格者です。この資格は、遺品整理士認定協会が実施する養成講座と試験を通じて付与されます。
遺品整理士が在籍している業者は、専門的な知識を持って作業を行っているため、安心です。
2.廃棄物の適切な処理体制
遺品には処分が必要な物も多く含まれています。適切に廃棄物を処理するには、「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要です。この許可を持っているか、または許可を持つ業者と提携しているかを確認しましょう。
3.地域での実績
地域密着型の業者を選ぶメリットは、以下の点です。
- その地域の法令や規則に詳しい
- 迅速な対応が期待できる
地元の業者は地域の事情に精通しており、故人の住んでいた地域での信頼も厚いことが多いです。
これらのポイントを押さえることで、適切な遺品整理業者を選べます。
遺品整理をする適切なタイミングは?
遺品整理をいつ行うべきかは、遺族にとって難しい問題です。家族が亡くなると、葬儀や法的手続き、財産の分与など多くの手続きが待っています。そのため、遺品整理の時期を決めかねることもあるでしょう。
具体的に正しい時期はありません。一般的に、四十九日忌や百日忌の後に整理を行う人が多いようです。遺族が心理的に安定し、時間的余裕ができた際に遺品整理を始めると良いでしょう。また、故人の物を長期間そのままにしておき、数年後に整理することも珍しくありません。
まとめ
この記事では、遺品整理の流れ・作業内容・業者選びのポイント・遺品整理を行う適切なタイミングについて解説しました。
《遺品整理の流れ》
1.依頼
2.現地調査
3.見積り
4.契約
5.遺品整理作業当日
6.作業完了と支払い
《遺品整理業者を選ぶ重要ポイント》
1.遺品整理士の資格を持つスタッフの在籍
2.廃棄物の適切な処理体制
3.地域での実績
遺品整理業者に依頼する際、手順を知っておくことで、事前の準備やスケジュール調整がスムーズに行えます。遺品整理は親族だけで行うことも可能です。
しかし、忙しくて困難な場合や精神的に大変な場合は、専門業者に依頼するとよいでしょう。信頼できる業者であれば、遺族の気持ちを尊重しながら丁寧に作業を行ってくれます。